以前の記事(
こちら)で、エキシビションの『エレジー』を「
名作」と表現しましたが、競技版になってもなお、そう表現したくなる
「美しい世界」を再構築してくれた
ジェフと
パトリックに心から感謝。どこかにいる?フィギュアスケートの神様にもついでに感謝。
本当に音楽を見事に表現しているというか体現しているというか、そのスケーティングで
心に訴えかけてくるという感じがしますね。あと、演技の空間がこれまでのパトリックとは違うような気がする。なんかこう、天井までどんどん拡散していく感じがするといいますか、すごく広がりを感じます。
ジャンプは少し残念な出来でしたが、まあシーズン前半のチャン選手の
通常運転といえばそうなんだよな。環境の変化もありましたから、心配しないといえばウソになりますが、あまり気にしなくてもいいのかな…という自分もいます。
スピンについては、
足換えのキャメルはレベル3の構成かと思いきや、「4」の判定。足換え前は、あれバリエーションなのかな?
フライングシットに関しては、これは多くの選手に共通すると思うのですが、あのかたちのビハインドで終わると、印象としては少し弱いように感じるんですね。ですから、いわゆる「ファイナル・ワインドアップ」といわれるアップライトの回転数を、もう少し増やしてほしいかもしれない。
コンビネーションスピンも構成は「4」ですから、今季のチャン選手は久しぶりに「オールレベル4」を目指すことになるのだろうか。そのあたりの戦略にも、あらためて注目していきたいと思います。