フィギュアスケートのアレコレ

フィギュアスケートのアレコレについて語るブログです。

僕が選ぶ今季前半の「SP」ベストパフォーマンス

は…スケートアメリカにおける小塚崇彦選手の演技です。初見の記事はこちら

うーん、このパフォーマンス、何度見てもイイです!それはもう、たまらなくイイ!本当に、その一挙手一投足すべてがツボだ!一つ一つの要素、動作がすべて音楽とシンクロしているように見えますし、小塚選手もそれを感じながら大きく大きく滑っていますよね。それがとても気持ちよさそうで、見ているこちらまで心地よくなってしまう。
そのスケーティングに引き込まれ、そうして構築されていく世界にも引き込まれ、これホント、一つの映画を観ているような感じなんだよな。そういう意味では、SPであるにも関わらず、フリーのような味わいがある。

元々小塚選手もフリー向きでは?と感じたそうですが、必ずしもそれは音楽のみからくるものではないと思うんですね。その構成、ジャンプ2つを後半に配置することで、まだまだこれからくるぞくるぞーという緊張感、一種の張りつめた空気が持続しているように感じられるというか。
もちろんそれだけでは足りなくて、振り付け、それを演じる演者の力量、音楽、とにかくそれらすべてが幸せな出会いを果たした結果のこの重厚感ですよ。壮大な世界ですよ。まさに、器に魂が宿ったってやつですよ。…僕なんもおクスリ的なものやってないよ?シラフでこんな感じですよ?

最後のステップは、あの何かが「なだれ込んでくる」感じ、それがたまらん!グォーーゴゴゴダダダドーーーンって感じ。だからシラフだっつーの。そして、自然と湧き起こる拍手と歓声。これぞフィギュアスケート観戦の醍醐味。アーンド男前なガッツポーズ!やっぱ小塚選手はカッコいいんです。スケートも演技もカッコいいんです。だからガッツポーズもサマになるんです。もっと出せ出せ!そのカッコよさ!!

いまの僕にできることは、そんな小塚選手の演技がイイと言い続けることだ。好きだと言い続けることだ。能天気といわれようがお気楽といわれようが、前を向いて待つ!それしかないっしょ!!そうこうしているうちに、また一段とカッコよくなった小塚選手が、また一段とカッコよくなったスケーティングを引っ提げて、颯爽と男前に戻ってきますよ。僕はそれを信じて疑わないです。おそらくは、他の多くの皆さんと同じように。
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[ 2012/12/29 20:57 ] 12/13終了した大会 | TB(0) | CM(10)

で、結局どうなん?SP後半ボーナスって。

今シーズンから導入されたSP後半ジャンプの基礎点1.1倍ルール。それを受けた各選手の「選択」は?まずはGPシリーズにおける実施状況から探ってみました。
2戦出場した選手については、一方は後半の判定だったが、他方は前半だった、という例もあるかと思います。その場合は「後半」(を意図した構成)ということで。もっとも、プロトコル上から機械的に抽出しただけですので、たとえば構成の変更があり、要素の順番としては変わらないが、後半を意図したものではなくなった、等の個々の状況の変化には対応していません。それもあまりないとは思うのですが。それではさっそく。

▽男子シングル
後半×2
羽生結弦
小塚崇彦
Florent AMODIO

後半×1
▽アクセルジャンプ
Jeremy ABBOTT
高橋大輔

▽その他のジャンプ (またはジャンプコンビネーション)
町田樹
Alexander MAJOROV
Tomas VERNER
Patrick CHAN
織田信成
Elladj BALDE
Sergei VORONOV
Adam RIPPON
Jorik HENDRICKX

Michal BREZINA (スケートアメリカ)
Javier FERNANDEZ
Denis TEN
Ross MINER
無良崇人
Nan SONG
Kevin REYNOLDS
Yi WANG
Jinlin GUAN
Richard DORNBUSH
Andrei ROGOZINE

後半×0
▽前半3連続
Konstantin MENSHOV
Douglas RAZZANO
Artur GACHINSKI
Liam FIRUS
Michal BREZINA (ロステレコム杯)
Chafik BESSEGHIER

▽その他の構成
Armin MAHBANOOZADEH
Brian JOUBERT
Zhan BUSH
Johnny WEIR

▽女子シングル
後半×2
Ashley WAGNER
村上佳菜子

後半×1
▽アクセルジャンプ
Adelina SOTNIKOVA
Mae Berenice MEITE
Valentina MARCHEI
Viktoria HELGESSON
今井遥 (スケートアメリカ)
Sarah HECKEN
Alena LEONOVA
Rachael FLATT
Elene GEDEVANISHVILI
Kaetlyn OSMOND
鈴木明子
Elizaveta TUKTAMYSHEVA
Gracie GOLD (スケートカナダ)
長洲未来
Kiira KORPI
Zijun LI
Joshi HELGESSON
Ying ZHANG
Bingwa GENG
Agnes ZAWADZKI
Jenna MCCORKELL

▽その他のジャンプ (またはジャンプコンビネーション)
Christina GAO
Amelie LACOSTE
Polina SHELEPEN
浅田真央
今井遥 (NHK杯)

後半×0
▽前半3連続
Ksenia MAKAROVA
Julia LIPNITSKAIA
Gracie GOLD (ロステレコム杯)
Polina KOROBEYNIKOVA
Elena GLEBOVA
Lena MARROCCO

▽その他の構成
Caroline ZHANG
Sofia BIRYUKOVA

というわけで、あらためて(回数という観点からいえば)積極的に活用する選手はそれほどいなかった、というのが率直な感想か。「前半3連続」という選手もなおいますし、グレイシー・ゴールド選手などは、1戦目の失敗を受けてそちらにチェンジしたわけで、そのあたりはまさに、選手それぞれの「選択」ということなのだろうと思います。
なんというか、やはりそう簡単なものではない、ということもいえると思うんですね。選手には多かれ少なかれ、自分のパターンとでもいうべきものがあると思うので。プログラムは異なるけれど、要素の順番、大体の時間、実施する場所等々、ほとんど変わらないという選手も、中にはいますから。

それは極端な話にしても、そうした自分が持つリズムを崩してまで、複数のジャンプを後半に組み込むメリットがあるのか?という点については、慎重になる選手もいるのではないでしょうか。失敗すれば元も子もない、という。そういう難しさがあるゆえの「後半ボーナス」でもあると。
まあ単純にといいますか、このプログラムでは難しいかな?という選手もいたかもしれませんし、今季は間に合わなかった(ルール改正の正式なアナウンスのタイミング的に)、またはちょっと様子見…という選手もいたかもしれませんよね。なにせ、まだ初年度ですから。実際、そのボーナスはどんなもんなのか?それを男子の実施状況から。

スケートアメリカ
+1.86 羽生結弦
+1.86 小塚崇彦
+0.85 ジェレミー・アボット
+0.60 町田樹
+0.46 ミハル・ブレジナ
+0.18 アレクサンデル・マヨロフ
+0.06 トマシュ・ベルネル
+0.00 コンスタンチン・メンショフ
+0.00 アーミン・マーバヌーザデー
+0.00 ダグラス・ラザノ

スケートカナダ
+1.86 フローラン・アモディオ
+1.01 ハビエル・フェルナンデス
+0.82 デニス・テン
+0.73 無良崇人
+0.60 パトリック・チャン
+0.60 ロス・マイナー
+0.53 織田信成
+0.51 エラッジ・バルデ
+0.00 アルトゥール・ガチンスキー
+0.00 リアム・フィルス

中国杯
+1.01 ナン・ソン
+1.01 ケヴィン・レイノルズ
+0.94 Yi WANG
+0.85 高橋大輔
+0.60 町田樹
+0.51 セルゲイ・ボロノフ
+0.47 ジンリン・グァン
+0.42 アダム・リッポン
+0.00 ブライアン・ジュベール

ロステレコム杯
+1.01 小塚崇彦
+0.60 パトリック・チャン
+0.59 デニス・テン
+0.21 リチャード・ドーンブッシュ
+0.00 コンスタンチン・メンショフ
+0.00 ジャン・ブッシュ
+0.00 アルトゥール・ガチンスキー
+0.00 ミハル・ブレジナ
+0.00 織田信成
+0.00 ジョニー・ウィアー

エリック・ボンパール杯
+1.06 フローラン・アモディオ
+0.89 トマシュ・ベルネル
+0.85 ジェレミー・アボット
+0.73 ジンリン・グァン
+0.73 ナン・ソン
+0.00 無良崇人
+0.00 ブライアン・ジュベール
+0.00 ヨリック・ヘンドリックス
+0.00 シャフィック・ベセイエ

NHK杯
+1.86 羽生結弦
+1.01 ハビエル・フェルナンデス
+0.85 高橋大輔
+0.66 アンドレイ・ロゴジン
+0.64 リチャード・ドーンブッシュ
+0.60 ケヴィン・レイノルズ
+0.60 アダム・リッポン
+0.51 セルゲイ・ボロノフ
+0.00 ロス・マイナー

GPファイナル
+1.86 小塚崇彦
+1.74 羽生結弦
+1.01 ハビエル・フェルナンデス
+0.85 高橋大輔
+0.62 パトリック・チャン
+0.60 町田樹

2つ組み込めば、大体1点くらいのアドバンテージ…というのは乱暴か。1点かーと思うところかもしれませんが、SPの1点は結構デカいんじゃないですかね?そのリターンとリスクとを秤にかけて、自分にとっていちばんよいバランスをはじき出す。そのへんの個々の戦略を追うのも、ファンとしては楽しいですよね。

SPのウェルバランス削減から2シーズン、導入しやすい環境は整った。その上で、その間の選手の動向を見きわめつつ、よりバランスのとれたプログラム構成を期待し、オリンピックのプレシーズンにドカンとかます(まあ総会があるので)というのは、ISU的にはグッドタイミングというか、そこしかなかったというか。
しかしそのISUが期待した(であろう)効用というのは、それを超え(たかどうかはわかんないけど)るかたちで、僕は実感したかもしれない。というのも、やっぱジャンプってすごいなと。

それをとても感じさせてくれたのが、このルールを積極的に活用した羽生結弦選手のプログラムであり、小塚崇彦選手のプログラムなんだよな、僕にとっては。ジャンプを後半に2つ配置することで、こうもプログラムの表情は変わるのか!とか、持続する緊張感ハンパねー!とか、そこで繰り出されるジャンプそのものが持つパワーですよね。技術としてのすごさ、またそれがプログラムに与える影響、表現としての武器みたいな。

同じように、ステップを最初に配置した村上佳菜子選手のプログラム構成も素敵だなーと感じ、これまでなかったわけではないけれど、そうした構成を結果として促したこのルールを、僕はとても肯定的にとらえています。単純といわれるかもしれませんが。そんな僕が推す、今季前半のSPベストパフォーマンスは…次の記事で!
[ 2012/12/29 20:52 ] 調査企画 | TB(0) | CM(0)

お正月に読みたい本

さて、何かと忙しい年末、皆さんいかがお過ごしでしょうか?僕もご多分に漏れず、何かと忙しく、でもそれなりにゆったりまったりと過ごしております。まだお休み1日目だけどさ。やりたいことはたくさんあるけれど、僕はとりあえず本が読みたい!最近全然読めてない!だから読むぞーっという決意表明の、スケートとは関係ない記事です。好きな作家さんを好きといいたい!まあそれだけなんすけど。

私にふさわしいホテル私にふさわしいホテル
(2012/10/26)
柚木 麻子

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まず一発目は柚木麻子さんの小説。「終点のあの子」に衝撃を受けて以来、全部読んどります。もっとも、中には「ん?」という作品もなくはなかったのですが、概ねとてもいい感じです。面白いです。いまノリにノッてる作家の一人かも。だからこの作品も、とても楽しみなんです。

海を見に行こう (集英社文庫)海を見に行こう (集英社文庫)
(2012/12/14)
飛鳥井 千砂

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飛鳥井千砂さんも大好きです。全部読んでます。「タイニー・タイニー・ハッピー」もそうだったけど、いきなり文庫というパターンっすね。こちらにも期待。

ルック・バック・イン・アンガールック・バック・イン・アンガー
(2012/11/30)
樋口毅宏

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樋口毅宏さんは、またいろいろ違った意味で衝(笑?)撃を受けた作家さんです。今度の作品は、どんなもんだろ?

煽動者煽動者
(2012/09/20)
石持 浅海

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石持浅海さんも好きなんですけど、最近正直ピンとくるものがあまりないんだよな。でも読むぞー!

悪魔の右手悪魔の右手
(2012/07/18)
ポール・ホフマン

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こちらはシリーズモノです。前作「神の左手」が面白かったもので。いわゆる「ダークファンタジー」ですね。結構分厚いけど、そしておそらくはまた暗いだろうけど、ボクがんばります(笑)。

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(2012/12/10)
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ところで、どうでしたか?「天狗」の10巻は。まさか三郎坊に泣かされるとは。五郎坊にも泣かされたけど。ホント、ずっとカレーやらなんやら作ったらいいのに…と思わず。十郎坊はそうくるか!という感じで、でもでもめっちゃいいヤツやし、はしゃぐ瞬ちゃんもかわいいし(でも山田が犠牲に…)、しかし物語はどんどん進んどりますなー。一体どうなることやら。
締めくくりは、なんかツボったこのセリフで。「来年ジャンボタニシ大発生の予感ですぞ」。だから岩本ナオ好きなんだよなー。康徳様、頼むから仕事してください(笑)。