ロシア杯、
女子フリーの感想を。
■浅田真央 (日本)
この記事を書くにあたり、あらためてその演技を見返そうと思ったのですが、ついつい3回連続で見てしまいました。何度見ても飽きないですね。たしかにミスは複数あった…はずなのですが、最終的には「あるにはあったけど、
それ気になりました?」みたいな。
美しいスケーティングにあふれるスピード感、それそのものがこの『
愛の夢』を表現していると思いますし、広いリンクをそれこそ隅から隅まで使っていますよね。
「つなぎのためのつなぎ」のように感じられるものは一切なく、それが自然にプログラムの中に溶け込んでいる、また表現をより際立たせるために必要な構成としての役割といいますか、それもしっかりと果たしているように見えるので、
ド素人に言われたくはないでしょうが、6点台とか付けるジャッジはホント見る目ないなと。
音楽の表現も本当にすばらしいですよね。あらためてじっくり見ると、それに驚くことありません?伝わってはいたけれど、こんなに体全体を余すところなく使って「
音」を感じていたのかと。ちょっと引かれるかもしれないけど、一向に気にしねー。
スピンもその配置といい構成といい質の高さといい、本当にすばらしい。フリーも実は全然「フリー」ではないのですが、その選手が持つ能力の範囲で自由に構成が組める(それがまた年々難しくなっているわけだけど…)ことはたしかなので、その意味でSPよりも浅田選手のよさが生きているといえるのでは。まあ最後の
FCoSpを除けば、シットスピンのエントランス以外に違いはないのだけど。でもそのFCoSpが大きいんだよなー。
以上のような理由から、
PCSの高い評価は大いに納得というか、得点そのものはともかく、もう少し差が付いてもいいような気さえするのですが…。とにかく、3シーズンぶりの
ファイナル進出は喜ばしいかぎり。またメディアはアクセルアクセルうるさいかもしれないけど、そこはもうじっくり取り組んでほしいというか、久しぶりのファイナルをどう位置付けるかは、浅田選手の自由ですよね。跳ぶにせよ跳ばないにせよ。
もちろん、クローズアップされてしかるべきすばらしい技であることは間違いありませんし、話題としてそこに焦点が当たるのも理解はできるのですが、そろそろ「跳ぶんですか!?跳ばないんですか!?」的な取り上げ方からは卒業してもよいのでは?その選択が存在すること自体、すごいことなのだから。だからこそ逆に…というか。上手く言えないけど。
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スケーティングが綺麗になったのが素人の私にもわかりました。
真央さんは音楽の雰囲気を体から放つような表現ができますね。
おっしゃるように演技の細かな部分を何回も見ているとここまで表現できていたんだ、とハッとすることがあります。フリーの愛の夢の冒頭の部分はクロスを音楽にはめようとしているのかな?と感じました。
よく音楽の表現っていわれますが、高橋選手やアボット選手の足さばきは技術だけでなくびっくりするほど音楽にはまっていますよね。
ここまで上達しているのを見ると、もともと音楽の表現力がそなわっている真央選手のこと、いつか腕のあげおろし指や手首のかえし、クロスまでリズムやフレーズにはめて演技する日がきてしまうんじゃないか、なんて夢見てしまいます。
矯正も完成し、そんなことまで身についてしまったら誰も勝てないような超人になってしまいそうですが。
ファンは欲張りですね。。。。