グランプリファイナル、
男子SP の感想を。
羽生結弦 選手は本人も話していましたが、4回転の失敗が悔しいところ。でもそこからの演技は「
さすが 」でしたよね。この年の選手にさすがといえる、その事実にあらためて驚愕しますが。ただ、このプログラムにほしいいつもの勢いがやや欠けていたように見えたのは、初のファイナルゆえのことでしょうか。初カナダにびっくりしたという話もありましたが。
フェルナンデス 選手は、ルッツのミスが惜しかった。しかし冒頭の4回転とアクセルのクリーンさは
超クリーン (なんのこっちゃ)。プログラムもすっかりモノにしていますよね。2人ほどあれあれ?というジャッジがいらっしゃいますが、おそらくはその高い評価も定着していると思いますし、フリーは存分に自分の力を出し切ってほしいと思います。それがかなえば、一体どこまで突き抜けちゃうんだろ?それが楽しみです。
ブレジナ 選手は、なんと
4回転サルコウ in SPに挑戦!要素の順番はともかく、あのプログラム構成の中で跳ぶのはかなりのもの(難しさ)だと思うのですが、それでもほしいんだな。その心意気やよし!それが入れば、お披露目の機会が多くてちょっとインパクトが薄れてきた(かな?でも継続はそこが難しい)イメージを補って余りあるリターンがあると思うのだけど。それにしてもですね、彼に5点台を付けるというのは、一体どういう信念に基づくものなのだろう?いや、純粋な疑問です、これは。
アボット 選手がショートのフリップでこれだけミスるのは、いつ以来だろう?中国杯も危なかったといえば危なかったのだけど。でもそのあとはしっかりとリカバリーして、ノリノリの演技。そのノリノリ具合は、ケベックのお客さまに後押ししてもらったかな。しかし
PCS はどうしてこんなに高いの?どういう意味で言っているかは、共にジェレミーを見守ってきた皆さんならおわかりですよね?どうにも戸惑いを隠せないといいますか(笑)。でもそんな中一人信念を貫くジャッジがいらして、それはそれで立派なのかもしれない。正直フリーの方が心配なのですが、その心配を吹き飛ばすような演技を期待しています。
高橋大輔 選手は、実に久しぶりの4回転 in SPに挑戦!久しぶりの、だけど
新しい 挑戦ですよね、これは。成功はなりませんでしたし、そのあとのリカバリー(の失敗)に構成を変えることの難しさを見る思いですが、それも込みの価値ある経験になったと思います。これはかならず通らなければならない道だと思うので。それに大大大収穫だったのは、4回転を入れてなお、あらゆる意味でその後のプログラムを演じきったことではないかと。
スピンとステップは、そのレベル(は獲りきった)・質ともに申し分ない出来でしたし(本人的には「もっとできる」と思っているかもしれませんが
① )、なにより全体の流れですよね、それもすばらしかったと思いますし(本人的には「もっとできる」と思っているかもしれませんが
② )。その密度の濃さだったり、いわゆる表現力という意味においては、やはり抜きん出たものがあると思うので。ただ、高橋選手にも一人貫いてる方が…というか、これは全員に貫いているのかな?
でも今日なによりうれしかったのは、4回転に挑戦→失敗→悔しい→課題を実感→でもフリーは攻めるよ!(ニヤリ)という一連の流れというか、
最前線で戦ってます 感(?)ではないかと。だからどんな結果になってもいいと思うぐらい、攻めのフリーに期待しています。がんばれ、大ちゃん!
パトリック・チャン 選手は、とにかく大事がなさそうでよかったです。あれだけ
大きい ジャンプも、ある意味考えものなのだなと。衝突とお手つきという失敗はありましたが、ジャンプそのものはそれぞれ回りきっていますから、そのあとをしっかりと演じれば得点的には大丈夫だし、実際そうなっていますよね。そこは立派だったと思います。でも、ちょっと髪切りすぎのような…。遠目には
オーサー コーチを彷彿とさせるといいますか。そこまではいってないか。そこまでとかどこまでとか、オーサーさんに失礼かもしれないけどさ。しかし最後の顔を覆う仕草は、文句なしに年相応です。明日も最終滑走、地元の期待に応える演技をしてくれるといいな!最後は髪の話かよ!という感じですが。失礼しました。
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