フィギュアスケートのアレコレ

フィギュアスケートのアレコレについて語るブログです。

【チャレンジ杯】 アボット選手のスピンに注目!

オランダのハーグにて開催されるフィギュアスケートの国際大会、「インターナショナル・チャレンジ・カップ」のシニア男子に、アメリカのジェレミー・アボット選手が出場することは、こちらでもお伝えしたとおり。月末の世界選手権に向けた調整の舞台としても、アボット選手には思いきり活用してもらいたいところですが、一つの注目点かなと思うのが「スピンのレベル」。以下、今シーズンのアボット選手のスピンの実施状況を。(※)

ショートプログラム
CSSp4 3.00 0.79 3.79 中国杯
CSSp3 2.60 0.71 3.31 ロステレコム杯
CSSp4 3.00 0.86 3.86 GPファイナル
CSSp4 3.00 0.64 3.64 全米選手権

FUSp4 2.90 0.21 3.11 中国杯
FUSp3 2.40 0.36 2.76 ロステレコム杯
FUSp4 2.90 0.21 3.11 GPファイナル
FUSp3 2.40 0.06 2.46 全米選手権

CCoSp3 3.00 0.93 3.93 中国杯
CCoSp4 3.50 0.93 4.43 ロステレコム杯
CCoSp3 3.00 1.00 4.00 GPファイナル
CCoSp3 3.00 1.21 4.21 全米選手権

フリースケーティング
CSSp4 3.00 0.79 3.79 中国杯
CSSp4 3.00 1.07 4.07 ロステレコム杯
CSSp4 3.00 0.86 3.86 GPファイナル
CSSp3 2.60 1.00 3.60 全米選手権

FUSp4 2.90 0.36 3.26 中国杯
FUSp3 2.40 0.07 2.47 ロステレコム杯
FUSp3 2.40 0.14 2.54 GPファイナル
FUSp3 2.40 0.36 2.76 全米選手権

CCoSp3 3.00 0.86 3.86 中国杯
CCoSp3 3.00 1.00 4.00 ロステレコム杯
CCoSp4 3.50 1.00 4.50 GPファイナル
CCoSp3 3.00 1.29 4.29 全米選手権

SPとフリーの構成は共通のもの。すべて「レベル4」で組んでいますから、まああの…いわゆる「取りこぼし」が少なくないわけですね。
足換えのシットスピンについては、それほど心配はしていません。しかしそれでもレベル「4」から「3」にダウンすれば、0.40点のマイナスになると。その他2つのスピンも同様の場合は、それぞれ0.50点のマイナスになりますから、オールレベル3になれば、即ち1.40点のマイナスになる。これ結構デカい…ですよね?

フライングアップライトスピンは、ぶっちゃけコントロールが難しいわりに加点が得にくい。難しいから、という言い方もできるかもしれませんが。
それから、「クロスフットスピン(両足に体重を均等にかける)は見た目より難しい」というお話が、たしか四大陸のCS解説で岡部さんからあったと思うのですが、そこでバランスを失う選手が少なくなく、アボット選手もまたその例外ではないと思います。そのため、そこのカウント(8回転)でレベルを落とすことが多いのかな…と。
余談(でもないか)ですが、そのクロスフットスピンがおそろしく安定している選手の一人が、カナダのパトリック・チャン選手ではないかと。何せ微動だにしませんからね。

コンビネーションスピンに関しては、特にフリーで顕著かなと感じるのですが、アボット選手はあまりレベルを深追いしないんですね。時間的には余裕があるように見えるのだけど、あくまで音楽に合わせる(止め時だけではなく、回転のスピードも)というのかな。
ただ、それはアボット選手がその他の(深追い?する)選手より表現的に優れているだとか、そちらへの意識が高いだとか、そういうことより、そこはそれぞれの選手の選択の問題とでもいいますか、そんな風にとらえるべきなのかなと思います。

フィギュアスケートは得点を競うスポーツですから、多少音楽的な側面を無視してもレベルを優先する、という選択もあってよいと思いますし、他方レベルより音楽(表現)を優先することは、その他の部分(GOEや5コンポーネンツ)を重視している、という見方もできる(といえばできる)…わけですよね。
だから、かならずしも一つの取りこぼし=「悪」といえなくもないとは思うものの、どちらも両立できれば、それに越したことはなく。あちらを立てればこちらが立たず、しかしそこを両方立てちゃおう!というのが、この競技の目指す所(の一つ)ではないかと思うので、アボット選手もなんとか上手くこなしてくれるといいなと。いや、それが難しいのだろうけど。

結局何がいいたいかといえば、今季だいぶよくなった(戻ってきた)と思います、アボット選手のスピンは。ただ、フライングアップライトを選択している分、やや得点的に弱さがあることも事実。そこに複数の取りこぼしが重なれば、ちょっとキツイことになる。いまトップを競う選手たちは、スピンにおいてもきちんとスコアを整えてきますから。
取りこぼしも、その中身によってはなんとも言い難いものも。しかし、なかなかそうもいっていられない周囲の状況もある。レベルも加点もコンポーネンツ的な位置付けも死角なし!という風に見える選手もいると思うので。だから…アボット選手のよさを生かしつつ、なんとか上手くやってほしいなと。いや、それが難しいのだろうけど…。また元に戻っちゃいましたが、とにかくそんな感じです!

※この記事は以前に書いたものでして、今日書いた記事と多少クドクドごちゃごちゃしとりますが、そのあたりはスルーしていただければ、たいへんうれしく思います。
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[ 2012/03/09 21:57 ] 11/12終了した大会 | TB(0) | CM(0)
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