フィギュアスケートのアレコレ

フィギュアスケートのアレコレについて語るブログです。

僕が選ぶ今季ベストプログラム 【男子フリー編 10-4】

2012/13シーズンのお気に入りプログラム、引き続き男子フリー編です。

10 マックス・アーロン ("Westside Story by Leonard Bernstein")
スピード!スピード!スピード! 彼のトランジションについては、指摘されることも少なくないだろうと思うのですが、しかしそれに代わる「突き抜けた」何かがあれば、それでいいじゃないか。そう素直に感じられる(させてしまう)プログラムだと僕は思いますし、また誰もが知っている映画音楽ということもあり、ちょっとした動きでそのストーリーを想起させ、表現が成立するという意味においても、非常に上手い構成、また戦略だったといえるような気もします。弱みを強みに変えるというのかな。いずれにせよ、そのスピードは何物にも代えがたい、アーロン選手最大の武器ですね。

9 ハビエル・フェルナンデス ("Charlie Chaplin Medley")
ユーモアはもちろん、愛らしさやもの悲しさ、それらさまざまなチャップリンの表情を見せる中で、フェルナンデス選手自身の(愛すべき)キャラクターも垣間見えるような、そんな素敵なプログラムだったと思います。全体的な構成のバランスもすごくいいように感じますし、その中で目の覚めるような4回転が(最大)3度も見られるのは、アクセントとしても非常に強いものがありますよね。ジャンプの入り方やステップの何気なくこなしているように見える動きの一つ一つにも、彼の運動能力の高さが窺え、単純にそれを見るだけでも、とても楽しめる作品です。

8 デニス・テン ("Happy Ending (from "The Artist" soundtrack) by Ludovic Bource""George Valentin (from "The Artist" soundtrack) by Ludovic Bource""Happy Ending (from "The Artist" soundtrack) by Ludovic Bource""My Suicide (from "The Artist" soundtrack) by Ludovic Bource""Peppy and George (from "The Artist" soundtrack) by Ludovic Bource")
テン選手の『アーティスト』劇場は、その第2幕もランクイン。途中やや中だるみ…というと失礼ですが、そんな印象もなくはないものの、明るく軽やかなステップでは、思わず手を振り返したくなりますし(ありますよね?手を振ってくれる場面)、終盤のコリオシークエンスなどは、エンターテイナーとしての彼の魅力がよく引き出されており(それにしても、世界選手権のパワーはもの凄かった!)、選手の性格をよく理解した振り付け、作品だと、多くの人に好感を持って迎えられるプログラムではないでしょうか。

7 小塚崇彦 ("Introduction et Rondo Capriccioso Op. 28 by Camille Saint-Saens")
まるで羽が生えたかのような、軽やかで自由な表情があるかと思えば、引き締まった、精悍でシャープな力強さのようなものも徐々に感じられるようになり、そのプログラムの行く末を見守っていたところで…といった今シーズン。そこには、これまでにも書いたような課題もあるのではないか?そう感じる部分もあったわけですが、公式に持ち越すことが明らかになったいま、そのさらなる進化に大いに期待したく。本人もいうように、曲との相性はよいと思います。あとは定番のひとつを、どこまで自分だけのもの、自分にしかできない作品として提示できるか。楽しみにしたいです。

6 宇野昌磨 ("Steps by Secret Garden")
演技全体にすばらしい流れがあり、全身を使った表現もできる。音楽に対する感性もよく(自分で自分に「オレがそれいうか!」とツッコんでますが)、それに応じたギアチェンジができる…とでもいうのか、見事に対応してみせるさまが、あらためてすごいなと。そうした宇野選手が持つ諸々の魅力が、上手く引き出されたプログラムではなかったかと。彼の滑りを見ていると、本当に、時々はっとさせられるような瞬間がある。それはそうあることではなく、これから先が実に楽しみな存在です。「表現する」ということに対し、臆するところがないように見える点もすばらしい。

5 高橋大輔 ("I Pagliacci by Ruggero Leoncavallo")
初見のジャパンオープンから、そのスケールの大きさ(特に終盤)だったり、スケーティングそのもので魅せようという意図が感じられる構成だったりは、大のお気に入りポイント。シーズン後半、僕が望むようなかたちでの進化が見い出せなかった点について、やや思うところはあるものの、それでも非常にドラマチックな見せ場や、そこで何かが「降りてきた」とき(一体何なんだ?あれは)の表現は、言いつくした感のある言葉で恐縮ですが、「さすが高橋大輔!」というものだったと思います。来季はどんな「選択」をするのか。大いに注目したいです。

4 リチャード・ドーンブッシュ
("The Wild Ones""Harlem Nocturne""Rooftops")
4回転を2つ搭載した、彼にとっては初めてとなるその構成は、やはりタフというべきもので、パフォーマンスとしては、その影響が強く表れる場面が多かったかな…とは思います。しかし、非常にリッキーらしい選曲と構成、そこにまたリッキーらしさが随所に見られる演出が加われば、その「らしさ」が大好きな僕が気に入らないわけはなく。見せ場を見せ場として成立させる「アクター」としての才能はもちろんのこと、さまざまなスケーティングの要素もプログラムの中に散りばめられており、その見どころの多さがいいですね。

続いてベスト3の発表です。
関連記事
スポンサーサイト
[ 2013/06/15 21:52 ] その他の記事 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL