フィギュアスケートのアレコレ

フィギュアスケートのアレコレについて語るブログです。

【カナダ選手権】 パトリック・チャン選手の演技

まずはSP。4回転3回転はこれでもかというくらい見事に降りてみせたものの、アクセルとルッツがダブルに。うーん。アクセルはいつも手に汗握る感じで見守ってしまいますが、ルッツも結構手に汗感があるんだよなー。フリーは2回続くので、気が抜けないったらありゃしない。それから気になったのが、またちょっとギリギリだったんですよね。ちょっとどころじゃなく、かなりだったかも。大丈夫だとは思うのですが、SPで、しかもオリンピックでの減点は痛すぎる失点になると思うので、気をつけてもらえれば。4年前のバンクーバーではくらってしまいましたから、何としても避けないと。

フリーは所々不安定ながら、よく踏ん張ったと思います。でも靴を引っかけたりと、やはり多少不安になる場面はあっただろうか。ただファイナルに続き、よくないSPのあとで踏み止まれたのは、とてもよかったと思う。ジャンプ構成にも変化はなし。それはそうだろうと。以下、パトリックのフリーの構成は…

14.40 4T+3T
10.30 4T
*8.50 3A
→ 33.20 前半ジャンプ計
11.77 3Lz+1Lo+3S
*6.60 3Lz
*5.61 3Lo
*7.26 3F+2T
*3.63 2A
→ 34.87 後半ジャンプ計 (ボーナス"3.17")
68.07 ジャンプ基礎点計

…ですね。一方、ソチの「2強」(の一角)とも形容される羽生結弦選手の構成は…

10.50 4S
10.30 4T
*5.30 3F
→ 26.10 前半ジャンプ計
13.86 3A+3T
10.78 3A+2T
*5.61 3Lo
11.77 3Lz+1Lo+3S
*6.60 3Lz
→ 48.62 後半ジャンプ計 (ボーナス"4.42")
74.72 ジャンプ基礎点計

両者のGOEの得点力、またプログラム全体を通した「遂行力」(とでもいうのか)が2人共に上がっている中、このバリューの差をどう見るか?という点については、僕も考えないわけではなく、12月のファイナルが1つの可能性を示したことはたしかだとも思うのですが、チャン選手はこの構成のままその完成度を高めるべく臨んでくるでしょうし、それが最善の道ではないかと僕も思います。

SP総得点
99.84 羽生結弦 (GPファイナル)
98.52 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
95.37 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
88.10 パトリック・チャン (スケートカナダ)
87.47 パトリック・チャン (GPファイナル)
80.40 羽生結弦 (スケートカナダ)

技術点
54.52 羽生結弦 (GPファイナル)
52.72 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
52.34 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
43.17 パトリック・チャン (スケートカナダ)
42.79 パトリック・チャン (GPファイナル)
39.69 羽生結弦 (スケートカナダ)

ジャンプ
37.30 羽生結弦 (GPファイナル)
36.37 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
34.43 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
25.60 パトリック・チャン (スケートカナダ)
24.46 パトリック・チャン (GPファイナル)
23.72 羽生結弦 (スケートカナダ)

ジャンプの+GOE
6.54 羽生結弦 (GPファイナル)
5.61 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
4.93 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
3.10 パトリック・チャン (スケートカナダ)
2.29 パトリック・チャン (GPファイナル)
2.00 羽生結弦 (スケートカナダ)

スピン
12.63 パトリック・チャン (GPファイナル)
12.01 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
11.98 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
11.87 パトリック・チャン (スケートカナダ)
11.42 羽生結弦 (GPファイナル)
11.27 羽生結弦 (スケートカナダ)

スピンの+GOE
2.93 パトリック・チャン (GPファイナル)
2.71 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
2.57 パトリック・チャン (スケートカナダ)
2.28 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
2.22 羽生結弦 (GPファイナル)
1.57 羽生結弦 (スケートカナダ)

ステップ (カッコ内は基礎点±GOE)
5.90 (3.90+2.00) パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
5.80 (3.90+1.90) 羽生結弦 (GPファイナル)
5.70 (3.90+1.80) パトリック・チャン (スケートカナダ)
5.70 (3.90+1.80) パトリック・チャン (GPファイナル)
4.70 (3.90+0.80) 羽生結弦 (スケートカナダ)
4.37 (3.30+1.07) 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)

+GOE
10.66 羽生結弦 (GPファイナル)
+9.64 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
+8.96 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
+7.47 パトリック・チャン (スケートカナダ)
+7.02 パトリック・チャン (GPファイナル)
+4.37 羽生結弦 (スケートカナダ)

フリー総得点
196.75 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
193.41 羽生結弦 (GPファイナル)
192.61 パトリック・チャン (GPファイナル)
173.93 パトリック・チャン (スケートカナダ)
168.22 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
154.40 羽生結弦 (スケートカナダ)

技術点
102.03 羽生結弦 (GPファイナル)
100.25 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
*97.13 パトリック・チャン (GPファイナル)
*87.28 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
*83.01 パトリック・チャン (スケートカナダ)
*78.54 羽生結弦 (スケートカナダ)

ジャンプ
83.32 羽生結弦 (GPファイナル)
79.10 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
75.98 パトリック・チャン (GPファイナル)
67.79 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
63.62 パトリック・チャン (スケートカナダ)
58.91 羽生結弦 (スケートカナダ)

ジャンプの基礎点
74.72 羽生結弦 (GPファイナル)
68.07 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
65.27 パトリック・チャン (GPファイナル)
64.62 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
61.08 羽生結弦 (スケートカナダ)
57.26 パトリック・チャン (スケートカナダ)

ジャンプの+GOE
11.60 羽生結弦 (GPファイナル)
11.03 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
10.71 パトリック・チャン (GPファイナル)
*6.45 パトリック・チャン (スケートカナダ)
*6.40 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
*2.37 羽生結弦 (スケートカナダ)

スピン
12.36 羽生結弦 (スケートカナダ)
12.29 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
11.45 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
11.25 パトリック・チャン (GPファイナル)
10.71 羽生結弦 (GPファイナル)
10.09 パトリック・チャン (スケートカナダ)

スピンの+GOE
2.65 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
2.36 羽生結弦 (スケートカナダ)
2.29 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
2.21 羽生結弦 (GPファイナル)
2.14 パトリック・チャン (GPファイナル)
1.89 パトリック・チャン (スケートカナダ)

ステップ (カッコ内は基礎点±GOE)
6.00 (3.90+2.10) パトリック・チャン (GPファイナル)
5.90 (3.90+2.00) パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
5.70 (3.90+1.80) パトリック・チャン (スケートカナダ)
4.30 (3.30+1.00) 羽生結弦 (GPファイナル)
3.87 (3.30+0.57) 羽生結弦 (スケートカナダ)
3.80 (3.30+0.50) 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)

コリオシークエンスの+GOE
1.90 パトリック・チャン (GPファイナル)
1.80 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
1.70 羽生結弦 (GPファイナル)
1.60 パトリック・チャン (スケートカナダ)
1.40 羽生結弦 (スケートカナダ)
1.40 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)

+GOE
17.48 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
16.85 パトリック・チャン (GPファイナル)
16.51 羽生結弦 (GPファイナル)
11.74 パトリック・チャン (スケートカナダ)
10.59 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
*6.70 羽生結弦 (スケートカナダ)

総合得点
295.27 パトリック・チャン (エリック・ボンパール杯)
293.25 羽生結弦 (GPファイナル)
280.08 パトリック・チャン (GPファイナル)
263.59 羽生結弦 (エリック・ボンパール杯)
262.03 パトリック・チャン (スケートカナダ)
234.80 羽生結弦 (スケートカナダ)

以上、うっとうしくなるぐらいにズラーッと並べてみましたが、パトリックの側から見れば、まずとにかく大事なのは「SP」であると。後半のボーナスでやや差があること、なによりその「遂行力」(やっぱおかしいかな?この表現…)の差ですね。国内選手権も含めれば、羽生選手のSPにおける強さは際立っている。ここで主導権を握られる展開になると、かなり苦しくなると思います。それはどの選手も同じことですが。

フリーについて言えば、スピンでしょうか。SPとの違いは、「スピンコンビネーション」なんですね。足を換えてからのシット・ビハインドの姿勢に代えて、フリーではジャンプによる足換えを試みているわけですが、これが上手くいかないことがあり、実行できた場合においても、加点(の上積み)に影響しているように見えることがある。
構成そのものは、プログラムに合っていると思います。しかしこの要件に苦しむ選手は少なくなく、パトリックも例外ではない。フリー最終盤での実施は、残存する体力との戦いでもあり、制御が働きにくい面もある。ここに潜むリスクは大きくはないけれど、激戦の中では小さいとも言いきれないような。

SPと同じにした方が無難といえば無難かもしれず、昨シーズン途中までの両足で3基本姿勢という選択肢もあるかと思います。でも、変更してくる可能性は低いかな。いずれにせよ、細心の注意を払ってもらえれば。とにかく、マイナス要素を抱えてはいけないと思うので。しかし全体として見れば、やはりパトリックの得点力は凄まじいものがあるなー。

5コンポーネンツ(チャン選手はこちら、羽生選手はこちら)に関しては、ファイナルのSPで羽生選手がチャン選手を上回ったわけですが、これも1つの可能性を提示する事例ではあるだろうけど、この部分はまだまだパトリックに分があると考えるのが自然かなと思っています。
ああ、それにしてもいよいよだ。いよいよきてしまった。祭りの前のいまこの時期が、いちばん楽しいのかもしれない…なんつーことも思っちゃいますが、まずは今夜のNHKスペシャルだ(笑)。チャン選手も登場しますから、注目したいと思います。
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[ 2014/02/02 17:01 ] 13/14終了した大会 | TB(0) | CM(0)
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