4回転こそ残念でしたが、演技全体としてはまずまずといえる、そういいたいパフォーマンスだったと思います。それにしても、ステップの魅力が十分に伝わりにくい映像のような気がし、今大会はその点でちょっとストレスだ。やっぱNBCがいい位置押さえてるのか?わからないけど。
昨日の
高橋大輔選手でいいなーと思ったのは
スピン。非常に安定した実施でしたね。まずいいのは、2つの単一姿勢のスピンの「出口」。スピンの種類等には影響を与えない、終了時のアップライトの姿勢ですよね。そのクルクルっが、きちんとしていていい。あまり美しすぎるとダメなわけですが。
それから、シット姿勢のときの衣装のライン(ノ)がグッド。実施については、フォワード→サイド→ビハインドとつないでいて、僕はこのサイドとビハインドというヤツが実はあまり好きではないんですね。レベルを獲るための姿勢という色合いが濃く見え、杓子定規にカテゴリー分けしやがってと思うし、それらを美しくこなせる選手はあまり多くないと思う。その少ない選手の一人が高橋選手で、腕の曲げ方や位置で上手く表現していて、いつもいいなと思っています。
スピンコンビネーションは、最初のキャメルのときの指先!ジャンプも安定していたし、サイドからレイバックへの移行も男子では珍しく、オリジナリティが感じられるし、姿勢変更時の「
シュパンッ」(?)もツボだし、最後のポジションの手の動きがそれはそれは
絶品なんすよ!回転しながら一度上げて、降ろしていく。上げてから、降ろす。たまらん。どんなんだっけ?という方は、見返してみてください。絶対ハマります。保証付き。
ちなみに今回のスピンの得点は、チャン選手の12.44点に迫る12.13点という、とても高い水準でした。
高橋選手も、3位のフェルナンデス選手との差はわずか。しかし、4回転がある程度確実に見込めなければ、得点の伸びを期待するのは難しい。それが求められるのが、いまの男子の状況ですよね。それを思うとき、率直に言って厳しいかな…とは思います。が、この舞台で最高の「ビートルズ・メドレー」が見られるという期待を、僕は捨てていないし、捨てるわけにはいかない。誰が捨てるか。でも、自分でもこの言い回しは不安の表れだといま書いてて思った。でも、です。でも、捨てないし信じたい。そう思います。
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