フィギュアスケートのアレコレ

フィギュアスケートのアレコレについて語るブログです。

キム・ヨナ選手のオリンピック

まずSPの演技は、とてもよかったと思います。プログラムについては、やはりちょっと薄味かな…とは感じるものの、いまの彼女にマッチした素敵な作品だなと。技術的には、"3Lz+3T"の大事な試合での鉄板ぶりは見事というほかなく、気になったのはフリップぐらいだったような。SPの要素としてはどうなのか?というところなのですが、でもそれはキム選手に限ったことではないので。

最終滑走だったフリーも、全体としてはとてもいい演技だった。すばらしい内容だったと思います。ただ、対ソトニコワ選手ということでいえば、ジャンプの構成がやや及ばず、またクリーンに降りたジャンプも、彼女にしては余裕がないと感じられるものが多かったのではないでしょうか。本当に心から「らしい」と感じたのは、それこそ最初のコンビネーションぐらいだったかもしれない。その分、加点が伸ばしきれなかった。7.28点は十分高いといえる水準ですが、昨季の世界選手権の10.23点を考慮に入れれば、そう表現できると思います。

スピンはマックスの構成で臨めなかったことに加え、その実施も以前に比べれば力が落ちていたか。ステップもレベルは3。しかしゴールデンスピンのときとは見違えるようで、音楽をとてもよく表現した、すばらしいものだったと思う。
そういう向上した点もあったのですが、やはりプログラム後半の印象は弱かったかな…。それと体力面の不安が出た(ように見えた)ことも相まって、ジャッジに他の選手より強く、強力にアピールするまでには至らなかったような気がします。

怪我で出遅れた影響が拭いきれなかったのか、そのあたりはわかりかねるのですが、でもその中で彼女としてはせいいっぱいの演技を見せたと思うんですね。2日間とも、間違いなくクリーンプログラムといえるパフォーマンスだった。ただ、それではというかそれでもというか、残念ながら届かなかった。それだけレベルの高い試合だったし、周りの選手が力を上げてきた状況にあって、相対的にキム選手のそれが留まるか、あるいは落ちて見えてしまったということもいえるのかもしれません。

でも結果は銀メダルでしたが、それでも文字どおり最後まで優勝争いの中心にあり続けたその強さは、あらためて称賛されるべきものだと思いますし、彼女は既に大変な名声を手にしていますが、それがこれによってさらに高まることこそあれ、揺らぐようなことは決してないだろうと思います。
後輩の選手に何物にも代えがたい経験、そのための機会を与え、祖国の期待を再び一身に集めながら、しかしあくまで自分らしくキャリアに幕を降ろそうとしたキム・ヨナ選手。その姿はどこまでも強く、そして美しいものでした。そんな最高の終幕に、心から拍手を送りたいです。
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[ 2014/02/25 23:06 ] 13/14終了した大会 | TB(0) | CM(0)
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